毎年の猛暑により、蜂も通常以上に水分や養分を必要とするため、その活動が活発になっています。それにより、私たちが蜂と遭遇する機会も増えており、特にお庭作業中などは草木の中から突然飛び出してくることもあるため、警戒が必要です。
アナフィラキシーショック
一度蜂に刺されると、人間の体にはその蜂毒に対する抗体ができます。抗体をもつ人間が再びその蜂に刺されるとアレルギー反応を起こし、この反応の激しい状態をアナフィラキシーショックといいます。アナフィラキシーショックでは蕁麻疹、呼吸困難、意識障害などの急性アレルギー症状が現れ、最悪の場合は死に至ることもあります。毎年20人近くの方が蜂による被害で命を落としており、その死亡例の多くはアナフィラキシーショックによる血圧の低下と上気道の浮腫による呼吸困難です。ショック症状は顔を含む頭部や頸部を刺された場合に多く発現し、極めて短い時間(刺されてから数分~10数分)で症状が現れます。症状が出るまでの時間が短い程、重症になる可能性が高く危険です。
蜂に刺される主な要因
・汗の臭い、たばこ、匂いの強い整髪料、香水などの刺激臭
・黒い髪や服装(蜂の天敵である熊を連想させるため)
・大きな声、音を出す
・巣を叩くなどして振動を与える
・ライトなどの光による刺激
特にスズメバチの場合は近づくだけで攻撃されることがあるほか、集団で襲いかかってくることもあります。
人を刺す蜂の種類
ミツバチ ・・・ 攻撃性「低」 2~11月
アシナガバチ ・・・ 攻撃性「中」 7~8月
スズメバチ ・・・ 攻撃性「高」 7~11月
刺される以外のリスク
住居や土地に蜂の巣が作られて、通行人や一般人が蜂に刺されたり被害を負うと、「土地・建物の管理責任者」の責任となります。最悪の場合、訴訟になってしまうケースもあります。